不動産を売りたい! 「買取」で売る際のメリット・デメリットを解説します!
不動産の売却には、2つの方法があります。
1つは、不動産業者に入ってもらい買い手を探す「仲介」、
もう1つは、不動産業者に直接買い取ってもらう「買取」の2つです。
この記事では、「買取」について解説していきます。
不動産を売却する際は、仲介で行われることが一般的です。
しかし、
- 早く物件を売却したい
- 築年数が古い、物件の状態が悪いので売れるか不安
このような場合は「買取」が向いています。
この記事では
- 買取の流れ
- 買取のメリット・デメリット
- どのような物件や条件が買取に向いているか
などを解説していきたいと思います。
不動産の売却をご検討中の方、必見です。
「仲介」については過去の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
不動産仲介とはどんな仕事?どんな仲介業者が信頼できるかを大解説! | 大阪の不動産コンサル|株式会社Next Innovation|不動産メディアNIIS(ニーズ)運営 (next-i.space)
Contents
「買取」の流れ
不動産の「買取」と「仲介」では売却完了までのスピードが違います。
買取は、仲介のように買主を探す必要がないため、売却までの流れが速く進みます。
では実際に、買取の流れをご紹介いたします。
- 不動産業者への売却の相談、査定依頼
- 査定額・条件の打ち合わせ
- 売買契約締結
- 決済・引渡し
このようになります。
仲介では、2と3の間に広告活動や販売活動の期間がプラスされます。
ですので、圧倒的に買取の方が早く済むわけです。
「買取」と「仲介」の違い
不動産の売却方法には、「買取」と「仲介」の2種類あります。
どちらも不動産業者に依頼しますが、買主や販売活動に違いがあります。
「買取」は、不動産業者に直接物件を売却する方法です。
不動産業者が買い取る為、買主を募るための広告活動や、購入検討者を内覧などの販売活動が必要ありません。
「仲介」は、不動産業者に依頼し、主に個人の買主に売却する方法です。
不動産業者は、広告活動や販売活動を行い、購入希望者を募り、契約締結のお手伝いをします。
買取 | 仲介 | |
買主 | 不動産業者 | 不動産業者が探してきた購入希望者 |
売却の
手続期間 |
不動産業者が購入するので
早く完了する(数週間程度) |
買主を1から探し、交渉等もあり
手続完了に時間を要する |
仲介手数料 | 不要 | 必要 |
売却価格 | 仲介よりは低い | 相場価格と差がなく売れる |
広告活動 | 不要 | ネットやチラシなど |
買取のメリット
買取と仲介の違いを前述しましたが、ここからは買取のメリット・デメリットを解説していきます。
まずはメリットからです。
売却の手続き期間が短く、現金化しやすい
買取は仲介に比べて売却に要する期間が圧倒的に短いです。
仲介では不動産業者は買主を探し、広告活動や内覧や条件交渉などで買主と契約を締結するまで、かなりの時間を要します。
仲介する契約(媒介契約)が3か月(更新も3か月)で結ばれるので、最低でも3か月は要します。
しかし、買取では不動産業者が直接購入するため、買主を探す必要がなく、広告や内覧などの販売活動が不要です。
また、不動産業者の買取希望額に異議がなければ、手続きも早く済みます。
そのため、仲介に比べて短期間で完了します。
短期間で完了するということは、現金化も早くなります。
すぐに現金化をしたい場合に向いています。
仲介手数料が不要
買取では、不動産業者が直接購入するため、仲介手数料がかかりません。
仲介の際は、不動産業者への報酬という形で仲介手数料が発生します。
仲介手数料は不動産の売却金額が高いほど、高額になっていきます。
ですので、買取の際は仲介手数料がかからないのは経済的でしょう。
広告や内覧の必要がない
買取では、不動産業者が査定などのために現地を訪れ確認をするため、内覧等が必要ありません。
仲介のようにインターネットやチラシでの広告活動や購入検討者への内覧や必要ありません。
内覧では、購入検討者が訪れる前に、部屋の掃除、もしくはリフォームが必要になる場合もあります。
そのような面で、買取の方が時間や労力はかからないです。
契約不適合責任が免責される
契約不適合責任とは、不動産における隠れた瑕疵(物件の不備や不具合)や
契約の内容に適合していない点があった際に、売主に追及させる責任のことです。
契約不適合責任の詳細はこちらの記事をご覧ください。
民法改正!瑕疵担保責任が契約不適合責任に!何が変わった?注意点は? | 大阪の不動産コンサル|株式会社Next Innovation|不動産メディアNIIS(ニーズ)運営 (next-i.space)
仲介の場合は、契約不適合責任が発生した際には売主が不動産の瑕疵や設備の不具合に対し、追完請求や代金減額請求がなされます。
他にも、契約解除や損害賠償請求の可能性もあります。
しかし、そもそも契約不適合責任は、買主が個人の場合に適用されます。
買取は不動産業者が購入するため、契約不適合責任は適用されません。
また、不動産業者も事前に物件を現地調査するため、隠れた瑕疵や設備の不具合も把握の上で買取るためです。
買取のデメリット
次に買取のデメリットです。
市場の相場より売却価格が安くなる
買取は、仲介に比べると売却価格が安くなる傾向にあります。
買取の場合、不動産業者が物件を買い取った後、再販で利益を上げる必要があります。
物件の付加価値を高めるためのリフォームや、売れるまでの維持費、広告費などが考慮されるためです。
そのため、物件の売却価格が相場より安くなるわけです。
買取に向いている物件・条件とは
物件の売却を考えた際、買取と仲介のどちらを選べばよいのでしょうか。
ここでは、どのような物件や条件が買取に向いているのか、ご紹介いたします。
- 築年数が古い物件
- 物件内の状態が悪く、設備が最新でない物件
- 事故物件などの買い手が付きにくい物件
- 仲介に出しているが長期間買い手が見つからない物件
- すぐに現金化したい場合(即時買取)
- この時期までに現金化したいかが確定している場合(買取保証)
築物件が古く、また設備が最新でない物件や事件はあった事故物件は、一般的な方法では買い手を見つけることは難しいです。
しかし、買取は買取った不動産業者がリフォーム等で再販できる状態に持っていくので、売り手が対応する必要がありません。
※
「即時買取」と「買取保証」は次の記事で詳しくご紹介致します。
簡単に説明すると、
「即時買取」は、不動産業者に即時に買い取ってもらうシステムです。
「買取保証」は、不動産業者が一定の期間を設け販売活動を行います。
一定期間内に売却できなかった場合に、その不動産業者が買取るシステムです。
以上、このような物件や条件が買取に向いていると言えます。
まとめ
- 仲介に比べ、不動産業者が買い取るため、短期間で物件の売却ができる
- 買取は仲介手数料はかからないが、売却価格は相場より安くなる
- 現金化が早い
- 築年数が古い、建物内の状態が悪い等、買い手が付きにくい物件は買取に向いている
不動産の売却は仲介が一般ですが、自身の売却物件の状態や条件で、買取を選ぶ方がよい場合もあります。
迷う場合は不動産業者に相談することをお勧めします。
不動産の売却をお考えの方のご参考になれば幸いです。
著者プロフィール
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