お部屋探し中の方必見!「おとり物件」に騙されない 3つのポイント!

「おとり物件」に騙されない3つのポイント!|NIIS(ニーズ)|大阪の不動産コンサルが運営する不動産総合メディア

みなさんは「おとり物件」という言葉を聞いたことがありますか?

不動産情報ポータルサイトでご希望の条件を入力して検索していると、びっくりするほど好条件の物件情報が…。

しかし、その物件は本当に存在していて、すんなり賃貸借契約できるのでしょうか。

実は相場に比べて好条件な物件はおとり物件の可能性が高く、うその情報が掲載されている場合も多いが現状です。

お部屋探しの際、おとり物件にひっかからないためのおとり物件の見分け方や、

正しい情報の得るための方法をご紹介していきたいと思います、

進学・就職などの引っ越しで賃貸の物件を探している方や、近々引っ越しの予定がある方は必見です。

 

「おとり物件」ってなに?

おとり物件には、主に2つのパターンがあります。

 

存在はしているが契約はできない物件

「①存在はしているが契約はできない物件」は、今現在他の人が住んでおり契約が不可能である、

またはそもそも契約を成立させる気がない物件を言います。

 

不動産情報サイトで物件を探し、ご自身の条件に合う物件を見つけ、不動産業者に連絡したら、

「すでに決まってしまっております…」

とか、内覧の予約をしても数日後に不動産業者から

「昨日決まってしまいました…」

と連絡があり、

「その代わりに、お客様の条件に合う他の物件をご案内しましょうか?」

お客様を来店や他の物件の契約に導くための手口で使われています。

 

また、契約させる気がない物件については、単なるおとりである場合と、

昨今横行する「囲い込み」という手法の場合とがあります。

近頃話題の「囲い込み」とは?

囲い込みとは、売主とお客様の双方から仲介手数料を得るため、不動産業者が正確な物件情報を掲載しなかったり、

他の不動産業者からの物件の紹介の依頼を拒んだりすることです。

囲い込みにより、売却の依頼や、賃貸募集の依頼を受けた不動産業者は、売主・オーナー側と、買主や入居者側の双方から仲介手数料を得られます。

そして、他の不動産業者を介して物件の問い合わせをしたお客様から見れば、囲い込みされている物件はおとり物件と同じように見えます。

 

②実際には存在していない物件  

 「②実際に存在していない物件」は、架空の物件で不動産情報サイトに掲載はされているが、実際には存在していない物件を言います。

このような物件は、不動産業界の用語で「天ぷら」と呼ばれることがあります。

不動産業界における隠語「天ぷら」とは?

天ぷらには諸説ありますが、

たとえば架空の物件をでっちあげ、オーナーと好条件の物件について媒介契約を締結しているように見せかけるケースがあります。

その物件がおとりとなり、買主や入居希望者から不動産業者への問い合わせを誘います。

 

続いて、厳しいノルマ達成のために契約がでっちあげられているケース。

不動産業界には各担当者に契約件数や売り上げのノルマが設定されていることが多いです。

そのノルマのために、おとり物件でお客様と一旦は契約成立をさせ、1件の契約が成立したことにします。

しかし実際にはそのような物件は存在しないため、何かと理由をつけて契約をなかったことに、キャンセルされたようにする。

これで1件の契約は成立していたという事実だけが残り、ノルマ達成に近づける。

キャンセルされた物件は、再度募集がかけられます。

しかし、たまたま買主や入居希望者から問い合わせが入ったタイミングで天ぷら契約されていたなら、成約済みで問い合わせ不可となってしまっています。

これが結果としておとり物件のようになってしまうこともあるのです。

以上が「天ぷら」で、でっちあげる→揚げる→天ぷらが語源で、

おとり物件はそのような場合に使われています。

 

おとり物件の見分け方、3つのポイントとは!?

ではここからは具体的におとり物件かどうかの見分け方をご紹介していきます。

以下の3点がおとり物件の主な特徴です。

 

※物件を調べる際は、これらのポイントに気を付けながら、1社の不動産ポータルサイトだけでなく、

複数のサイトを参考にし、内覧を希望する際も、複数の不動産業者に空室の問い合わせをすることで、正しい情報を得ることができるでしょう。 

①近隣の物件と相場に比べてみて好条件すぎないか

相場を調べて知っておくことは、おとり物件に引っかからないために重要な要素になります。

 まず、近隣で同じようなお部屋のタイプの物件の情報を検索し、比較してみましょう。

不動産情報サイトで検索する際は、一つのポータルサイトだけでなく、複数のサイトや会社のページを使って調べてみてください。

比較して、家賃などの条件が明らかに良すぎると感じたら、そのような物件はおとり物件である可能性が高くなります。

 

②物件の名前や住所などの情報が載っていない

不動産情報サイトにて、

  • 物件のマンション名が明記されていない、
  • 物件名の欄が「〇〇線△△駅より徒歩×分」

 

となっているものは疑ってかかるべきでしょう。

たとえば、物件名が載っていない、または最寄り駅からの所要時間のみではあるが、住所が掲載されているというパターンもあります。

そのパターンでは、面倒ではありますが、地図アプリなどで調べてみて物件名を特定し、

再度検索にかけてみると正しい情報が得ることができます。

住所を入力し、ストリートビューでマンションのエントランスを見てみると、マンション名を見つけることができます。

 

③不動産業者に内覧のアポを取り、現地集合で指定してみる

明らかに好条件の物件でも、どうしてもこの物件が気になった場合、一度不動産業者に連絡を取り、

空室かどうかの確認と、内覧が可能かどうかのアポを取ってみます。

 その際に不動産業者にお伝えしてほしいことは、一旦来店して一緒に物件を見に行くのではなく、「現地集合」でお願いしてみましょう。

実際に掲載の情報通りの物件があるとすれば、現地集合してから物件をご案内しても、何の問題もありませんよね。

しかし、おとり物件であれば、何らかの言い訳をつけて現地集合を断ってくるでしょう。

それは案内しようにもできないからです。

 

 おとり物件がなくならない理由とは

では、不動産業者はなぜおとり物件の掲載をしているのでしょうか。

すべてはお客様を来店へ導き、契約を成立させるために行っています。

 

不動産業者の主な報酬源は、不動産仲介での仲介手数料です。

不動産業者は不動産の売買や賃貸借の仲介を成立させて初めて、仲介手数料が報酬という形で、ようやく売上を手にできます。

つまり、仲介を成立させないと儲けが出ません。

そのため、

  • 実際には存在していない好条件の物件広告を出して嘘をつく。
  • そうしてお客様に何とかご来店していただくよう誘導する。
  • 最終的に他の物件を紹介し、契約を成立させようとする。

というのがおとり広告の真実です。

 おとり物件と法律の関係は?

もちろん、おとり物件は景品表示法4条1項3号の規定に基づく「不動産のおとり広告に関する表示」で、禁止されています。

おとり物件で被害にあった方が消費者庁や公正取引委員会に通報し、違反が発覚すると、

不動産会社は厳重注意・罰金、違反内容が悪質な場合は業務停止命令を下されることもあります。

参照:消費者庁のホームページ

 

まとめ

おとり物件に騙されないための方法をご紹介してきました。

 

おとり物件の見分け方の

  1. 相場を調べて、明らかに好条件な物件は疑ってかかるべし
  2. 物件名や住所がきちんと掲載されているか確認する
  3. 気になる場合は、現地集合からの内覧をお願いする

 

特にこの3点はお部屋探しをする際は、覚えておいてください。

そして、少しでも怪しいと思ったら、複数の不動産会社に問い合わせたり、複数の不動産情報サイトで情報を集めたりしてください。

 

これからお引越しや、来春に向けて、就職や進学でお部屋探しをされる際のお役に立てていただければ幸いです。

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